ENFP型は、別名広報運動家とも呼ばれるタイプで、カテゴリー外交官の1つです。
実在する人物では、クエンティン・タランティーノ(映画監督)、メグ・ライアン(女優)、ウィル・スミス(俳優)など。
物語上のキャラクターですと、アナ(アナと雪の女王)、パズー(天空の城ラピュタ)、エレン・イェーガー(進撃の巨人)あたりは特徴がわかりやすく出ているのではないでしょうか。
あって話すとわかりやすいのですが、こうしてまとめてみるとなかなか苦戦を強いられました(笑)
そんなENFP型(広報運動家タイプ)の特性と強み弱みをまとめてみました。
1.ENFP型(広報運動家)の特徴
自由を愛し、好奇心旺盛な社交家。ENFP型をひとことで言うとこんな感じでしょうか。サービス精神旺盛で気配り上手。人の気持ちを汲むのことが得意です。
一見すると派手な盛り上げ役のように思われがちですが、その場限りの勢いやノリの良い盛り上がりよりも、人と人との交流や気持ちのつながりを楽しむタイプです。
自由で居ることを非常に大切にしていて、管理されることや型にはめられるようなことを嫌います。
論理的思考よりも、直観派で閃き重視。論理よりも感情重視で、非常に優れたコミュンケーターですから、他人の気持ちをないがしろにするようなことはしません。
クリエイター気質の方も多く、創作活動を通して自身の感性を表現します。
思考は拡散傾向、女性性が強い性格です。なので目標や計画にそって一直線に進むより、いろんなことを取り入れながら進んでいきたいタイプです。結果よりもプロセス重視派が多いようです。
2.ENFP型(広報運動家)の強み
2-1.旺盛な好奇心とするどい洞察力
新しいアイデアを得たとき、ENFP型は物事を体験したいと思って外へ出ます。
そして、そうするために快適な場所から抜け出すのをためらうことはありません。
基本的に楽観主義者で、思い立ったらすぐ行動できます。
ENFP型は好奇心が旺盛で、想像力があり、オープンであり、すべてのものを人生という名のパズルの一部として見ています。好奇心が強いからこそ、そのパズルのピースを見つけたらどんなことが起こるのか楽しみになってしまいます。
ENFP型にとって、人生に無意味な行動はありません。感情の変化、あらゆる動き、すべてのアイデアは、人生というより大きなものの一部であり、関連したものとして捉えます。そういったすべてのことに気づき、見落とさないために優れた洞察力を発揮します。
例えば他者の顔色や場の空気など、さまざまなところで洞察力を発揮して、相手の気持を汲み取り優しいコミュニケーションを図る土台にしてしまいます。
2-2.エネルギッシュな情熱と抜群のコミュニケーション力
ENFP型の人は、総じて感情表現が豊かで、情熱を持ち、エネルギーに満ちています。表情も豊かで思いやりもあり、会話も上手。ENFP型はとても気持ちよく接してくれます。
彼らの情熱やエネルギーは周囲の人にも伝わります。情熱やエネルギーを伝染させて広まっていくような印象さえあります。論理的ではなく、情緒的で感覚的なコミュニケーションで、周りを巻き込み味方を増やしていくイメージ。人は論理的な主張よりも、感覚的、情緒的な情報に影響されやすいですからね。
ENFP型は、日常会話のような軽めの会話から、悩み相談のような深く重たい内容まで、あらゆる会話を相手に合わせて臨機応変に対応できる非常に優れたコミュニケーターです。
2-3.優しい人気者
ENFP型は、他者に対してとても協力的で、利他的に接することができます。しかも相手の感情を上手に汲み取りながら、相手に負荷をかけないカタチで。
そもそも利他的行動なんてものは、言うは易し行うは難しの典型で、一般的にはやろうと思ってできることでもないのですが、自然にできてしまうのです。そうENFPならね。
それゆえENFP型は非常に優しいと感じられ、その優しさに触れた人たちから絶大な人気を得ます。
しかもENFP型のコミュニケーションは待ちの姿勢を取りません。自分から進んでコミュニケーションを図ろうとしますから、どんどんネットワークは広まっていきます。
今の世の中、誘う人と誘われるのを待っている人で、あきらかに需要と供給のバランスがおかしくなっています。もちろん誘われ待ちの人が圧倒的に多いわけです。みんな誘ってほしいんですよ。で待ってるわけ。誘われ待ちの大行列ができているのです。ナンパ待ちみたいなもんですよ。ナンパ待ちで大行列。
そんな中、ENFP型は自分から誘いますからね、そりゃ強い。入れ食いです。誘われ待ちの人からすれば、誘ってくれた人の好感度はビットコインもびっくりの大暴騰。好感度も昇竜拳なみに急上昇です。
ENFP型は、まさにSNS時代の申し子のような存在なのです。
3.ENFP型(広報運動家)の弱み
3-1.実務能力に欠ける
ENFP型が計画を立ち上げてうまくいく鉄板パターンは、周囲の人を巻き込んで実務作業をお願いする場合です。
なぜなら、ENFP型は実務能力に乏しく、ひとりではあまりうまく事をススメられません。
特に、プロジェクトの維持や、各種管理業務、ルーティーンワーク関連は恐ろしく苦手です。使い物にならないレベルもあり得ます。
より実務能力の高い人たちに助けてもらわなければ、アイディアも計画も絵に描いた餅になるでしょう。
ENFP型は、思いつきと計画だけで満足してしまいがちなので、しっかりとカタチにするためにはパートナーの存在が必要不可欠です。
しかし、ただリーダーになればいいというわけではありません。
仮にENFP型が仲間を集めてリーダーになったとしても、メンバーの勤怠やお金の管理などの業務をするハメになると全く能力を活かせなくなります。大抵の場合、その前に飽きてしまい業務が続きません。
ENFP型の人たちは、自身の想像力に強いこだわりをもっていますから、それが発揮できるような役割を与えないとダメなんです。例えば自由に改革ができるようなポジションや、想像力を発揮して企画を立てるなどなどですね。ENFP型にとって退屈・不自由・ストレスは3大弱点です。
ちなみに周りの人はENFP型の人を、面倒なやつと思わないであげましょう。めんどくさがられていることが伝わってしまうと、相当ストレスを感じて泥沼化します。なんてめんどくさいんだろう(笑)
3-2.ストレスを感じやすい敏感派
感受性が強く気遣いのできるENFP型は、長所の反面非常にストレスを感じやすいタイプです。
人の気持ちを察することは素晴らしいことなのですが、それも過剰に過ぎればマイナスになってしまいます。気を使いすぎてストレスを抱えることはENFP型が気をつけるべき一番のポイントでしょう。例えば、その性格から人の相談を受けることも多いのですが、すべての人の希望を叶えようとすればするほど、もっとも苦手な時間に管理される状態を作り出してしまい激しいストレスを感じることもあります。
かと言って、相談を断れば、それはそれで心苦しくストレスになるという、非常にめんどくさい思考パターンを持っています。相手の気持がわかるからこそ、すべての希望を聞いてあげたい。しかし現実問題それは大変過ぎて超ストレス・・・。そんな葛藤を感じてしまうのもENFP型が理想主義だからなのかもしれません。
また型にはまること、はめられることもストレスに感じてしまいますが、考え過ぎ以外の何物でもないという周りの意見は、ENFP型には届きません。だってストレスなんだもの。
3-3.感情的になりすぎる
感情表現は健康で自然なものですよね。感情を押し殺して良いことは1つもありません。
ENFP型にとって感情表現は、最高の武器であり、最大の魅力であり、自分のアイデンティティの中核部分といえるのです。
自らの感情を非常に上手く表現することで、彼らはコミュニケーションを図るのです。
ですが、この感情表現がマイナスに出てくる可能性があります。
特に、ストレス、批判、葛藤のいずれかを抱えている場合、マイナスの感情が爆発してしまうような状態になります。
さらに調子が悪いときのENFPは行動が過激になる場合があります。
お酒に溺れたり、退廃的になったりと、普段からは想像できないダメっぷりを発揮します。
普段がとても温和で柔らかいため、マイナスモードのときのギャップが激しく感じられてしまい、周りの人がドン引いてしまうケースも多々見られます。
もしも強いストレスを感じていたり、問題を抱えていたりして、感情に抑えが効かないかもと不安になったら、1人になってほとぼりが覚めるのを待ったほうが良いかもしれません。他人に感情を爆発させても良いことなど1つもないですからね。というかめんどくさいメンヘラ扱いされて終わりです。気をつけましょう。
3-4.自由を求めすぎる
世の中には数多のルールや規則があります。私たちは、法律であったり、資本主義というシステムであったり、常識や伝統などなどを受け入れて生活しています。
ENFP型(広報運動家タイプ)は、そういったこの世のあらゆるものから自由でありたいと本気で願っています。彼らは、当たり前のルールや規則でさえ自分を縛るものだと感じてしまいがちで、もっともっと自分の人生や運命と言ったものから自由でありたいと願います。
ENFP型の人には、やれ預金残高だの、やれ年収がいくらだのと気にしなければいけない資本主義というシステムは、極めて窮屈で、受け入れがたいと感じているのです。それはもう考えすぎではないですかと心配になります。独立心(≒自由でいたい心)もここまでくるとストレスの原因になります。
いやそこまで自由がほしいですかと思うレベルですが、ストレス解消法として、一人カラオケでこの支配からの卒業と叫んでみることをオススメします。効果の程は知らんけど。
4.まとめ
ENFP型(広報運動家タイプ)は非常に優れたコミュニケーターで、優しい人気者です。周りを巻き込んでいけばどんどん大きなことができてしまいます。周囲の人を味方につけて、どんどん助けてもらいましょう。協力・協業がENFP型のテーマの1つになります。
しかし、コミュニケーションが上手ということは、それだけ気を使うということでもあり、非常にストレスを抱えやすいタイプであることも事実です。ストレスをためやすく、その分暴走しやすい特徴も持っていますから、ストレスを貯める前に自分をケアすることを忘れないようにしましょう。他者に優しくするのは良いことですが、たまには自分に優しくしてあげてくださいね。