INTJ型の人は、別名建築家タイプと呼ばれています。ここでいう建築家の意味は、「計画を立てる者」くらいに捉えておくと近いかなと思います。
実在する人物では、イーロン・マスク(スペースXCEO)、フリードリヒ・ニーチェ(哲学者)、ウラジミール・プーチン(第4代ロシア連邦大統領)、コリン・パウエル(元アメリカ合衆国国務長官)などになります。まぁなんと言いますかゴリゴリな人たちですな(笑)基本的にタフなメンタルを持った人が多い印象です。
物語におけるキャラクターでは、ジェームズ・モリアーティ(シャーロック・ホームズシリーズ)、ルルーシュ・ランペルージ(コードギアス)、ウォルター・ホワイト(ブレイキング・バッド)などがこのタイプ。
並べてみると、INTJ型の特徴が浮かび上がってくるのは長期の計画を立てることが得意で、そしてその計画を最後まで実行するタフなハートを持っていることでしょう。
例に上げた人たちが濃すぎなので、偏ったイメージが付いてしまったかもしれません(笑)
ここからは気分を新たにINTJ型の特徴と強み弱みをまとめてみます。
INTJ型(建築家)の特徴
INTJ型の特徴でもっとも顕著で抑えておくべき点は2つ。
1つは、長期的な計画を立てる能力の高さ。
2つ目は、可能性を信じて挑戦する行動力の高さ。
頭の良さや、自信家である点など細かい要素がそれぞれの良さを支えているのですが、特徴的な点はこの2点でしょう。
思考は直線的なタイプですから、目的やゴールに向けて一直線に進みます。男性性が強いタイプです。
「有能であるかどうか」を価値基準として重要視しています。これは自分、他者あるいは物や概念などあらゆるものごとの基準になっています。
またひとりを好み、コミュニケーション力は決して高い方ではありません。ありませんが、分析力や創造力、計画実行力が抜きん出て高いので結果としてリーダーになることも多いです。
16タイプ中、もっとも他者からの影響を受けない自律したタイプで、普段は激しい感情の起伏を嫌い穏やかな生活を好む人が多いようです。
2.INTJ型(建築家タイプ)の強み
2-1.想像力と戦略性を併せ持つ頭脳派
常にものごとをあらゆる視点から眺め、頭の回転が早く、想像力が豊かなタイプです。
合理的な思考が重要と考え、先の先まで考えることで人生を計画通りに過ごしたいと考えています。未来のことを考えるときに、良いことも悪いことも同じように想像し、事前に備えておくことを良しとします。この辺りに戦略性の強さが感じられますね。
また面白いことにINTJ型は、自分の持っている想像力や創造力を芸術的なことに使おうとは思いません。なぜならINTJ型は実用性を重要視しているからです。
彼らにとって大切なことは、未来に対する可能性と、可能性を実現させるために必要な計画の立案実行です。人生においても実用性を重要視しているんですね。
2-2.みなぎる自信があふれそう
INTJ型は、合理的思考を重要視しており、また信頼しています。そのため一度自分の出した結論は疑う余地はないと考えています。言い換えると自分の出した結論には絶対の自信を持っています。自分が正しいと結論づけたら、他の誰がなんと言おうと正しい。その絶対的な自信は、ときに周りの人に安心感を与えます。
計画を立てやりきることができるのは、その計画に対しても、自分自身に対しても自信があるからでしょう。
勘違いしてはいけないのは、INTJ型は、根拠もなく自分を過大評価しているわけではありません。ただの自信過剰で嫌な奴ではないのです。INTJ型は、自分にできないことを明確に理解しています。仮にそれがとても悔しいことであろうと、できないものはできない、劣っている点は劣っている、と冷静に自己分析できるところがINTJ型の凄さです。
INTJ型の自信は、決して根拠のない自信ではないのです。根拠は、合理的に考えて自分がたどり着いた結論。そういうメンタルの強さもまたINTJ型の魅力と言ってもいいでしょう。
2-3.他人に影響されない心の持ち主
INTJ型(建築家タイプ)は、16性格診断の中で、もっとも他人から影響を受けないパーソナリティで、超個人主義です。
もちまえの創造性、論理、自信が合わさることで、自分の立場に立って、自分の行動に責任を持つ自律した性格を作り上げていると考えられます。自己責任という感覚はINTJ型にとってはもはや当たり前のことでしかありません。
その為、権威者の意見や見た目に派手な数字、伝統や常識といったものにINTJ型は影響されにくく、例えば、広告のキャッチコピーなどに心を揺さぶられることはありません(笑)
どんなに人気があって、人々から支持されているものだとしても、自分が違うと考えたら、堂々とNoと言い切ります。そのブレない態度は、計画実行や目的の達成のために非常に役に立っています。
2-4.働き者のオールラウンダー
INTJ型は、自立していて、決断力があり(自信があり)、戦略性と計画性を持っているということは、、あらゆる分野において秀でた人材になる可能性を秘めています。
また、分析力があるため、あらゆる仕事においてその方法論を分解分析することができ、必要に応じて活用し、応用し、改良することができます。INTJ型はどんな職種でもそつなくこなすオールラウンダーです。その中でも特に秀でているのはシステム関連、学術研究、管理、工学や法学、コンサルティングのように、パターンやシステム、法則を活かす職種には無類の強さを発揮します。
またINTJ型は非常に働き者で、興味を持ったことに対しては寝る間を惜しまず取り組みますし、非常に効率的です。
自分の好きなこと、興味のある分野の仕事につくと、周りと比べても圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
ちなみに休日よりも仕事のほうが充実する人が多いタイプのようです。
3.INTJ型(建築家タイプ)の弱み
傲慢
圧倒的な自信家で、何者にも影響を受けない自立心は、裏を返せば、とんでもなく傲慢だといえます。
ライオンシンです。エスカノールです。
自分自身を過度に信頼するあまり、知的に劣っているものを軽視しがちです。ただでさえ人の意見に影響されないのですから、そういった人たちの意見はことごとく価値の無いものと判断し、却下してしまいます。(有能か否かという価値基準も発動します)。
さらに悪いことに、感情的、情緒的なことに鈍感すぎるため、発言が厳しい(キツイ)のです。
例えば、実際に職場で間違った意見がでたとして、普通は返し方や対応には気を使いますよね?そこで気を使えないのがINTJ型なんですよ。
相手が傷つくような発言をすれば、職場の空気は凍りつき、給湯室でザラキを唱えられ、しばらくの間、雑巾の絞り汁入りコーヒーを飲むハメになるのです。このような感情的かつ感傷的なことに気づけ無いのがINTJ型のアキレス腱です。
人を裁こうとする
傲慢が更にひどくなると、人を裁くようになります。これは本当にたちの悪い特徴でしてね。人を裁くということは、自分が正しく、相手が悪いという判断が前提になります。ともすれば独裁者、そうでなくても嫌われ者一直線です。
合理的思考を重要視するINTJ型の場合、非合理的な思考や意見を見下す傾向が強いのです。
しかし実際のところ、情緒的考察は特に歴史的観察において重要な要素ですし、合理的ではないけれど、有用有益な考え方はゴマンとあります。
人を裁き始めると、自分の至らなさや、気づいていない点に目を向けることができなくなり、ものすごく狭い範囲でしか考えることができなくなり、どんどん恥ずかしいやつに成り下がってしまいます。
分析しすぎる
よく、熟考は成功の敵と申します。考えなしよりはよほどマシだと思いますが、それでも熟考のし過ぎはよろしくない。
分析力の高さはINTJ型の強みではありますが、この強みはロジックが支配していない分野では役に立ちません。ロジックが支配していない分野なんてあるのか。あります。例えば人間関係ですね。人間関係にも多少のロジックはありますが、大抵は感情と感傷が支配したろくでもない悲喜劇です。
そんな分析力が通じない分野でINTJ型が何か言い出すとき、周囲は彼らのめんどくさい発言にうんざりします。
INTJ型は、ときに病的とも言える完璧主義を発動し、分析が通じない分野においてはタダのポンコツに成り下がります。
合理的ではないという理由だけで批判してくるわけですが、非常にめんどくさく、みんな地平線の彼方まで逃げましょうということになりかねません。
恋愛偏差値、低すぎ問題
INTJ型は、特に異性とのコミュンケーションにおいて致命的といえるほどポンコツぶりを発揮します。
そもそも感情の機微に疎いINTJ型は、分析したり、パターンを探したりして相手の気持を知ろうとしがち。しかし、恋愛において分析などさほど有効でもなく、かえって逆効果です。(謎のモテ心理学とか使って本当にモテたやつを僕は知らない)
異性の行動も言動も、意味不明なのが当たり前の通常営業でして、分析しても意味がわからず、合理的ではないと批判などすれば反感を買い、傲慢な態度なんかしようものならその恋、ゲームセットです。
もしあなたがINTJ型であるなら、異性とのコミュニケーションでしくじりそうになったときするべきことは1つ。思考パターンや行動の分析をするのをやめましょう。気になる点も、非合理な箇所も、意味不明な言動も、全てまるごと受け入れて、なにもしないことです。何かしようとすればするほどドツボにハマります。諦めて認めましょう。自分の恋愛偏差値が30であることを。
4.まとめ
INTJ型(建築家タイプ)の特性は掴めたでしょうか。
長期計画が得意な自信家で、頭脳明晰な実用主義者でひとり好き。
その反面、コミュニケーションはあまり得意ではありません。
特に恋愛は苦手です。
気をつけるべき点は、調子が悪くなると現実逃避しがちなところ。
自分の能力に自信を持っている分、上手くいかないと環境のせいにしたり、報われない悲劇のヒーローを気取ってみたりと、思春期の小僧モードになってしまいます。
もし自分が思春期の小僧モードになっていたら、あぁ調子が悪いんだなと気をつけてみましょう。自覚できればそれ以上ひどくならないですからね。