INTP型は論理学者タイプと呼ばれるくらいですから、あらゆるタイプの中でもっとも洗練された理論思考を持っています。
実在する人物では、ビル・ゲイツ(元マイクロソフト会長)、アルベルト・アインシュタイン(理論物理学者)、アイザック・ニュートン(自然哲学者・物理学者)
物語に登場するキャラクターで言えば、Neo(マトリクス)、ヴェン・ホーエンハイム(鋼の錬金術師)、L(DEATH NOTE)、羽川翼(化物語)、中禅寺秋彦(百鬼夜行シリーズ)。このあたりはINTP型の特徴が出ています。
ぱっと見ておわかりの通り、INTP型は、賢い人が多い印象ですよね。しかも圧倒的に賢い人って感じではないでしょうか。
そして気づいてほしいのは、その賢さに比例してこじらせちゃった人が多いことです(笑
今回はそんな賢さ満点のINTP型(論理学者タイプ)の特徴と強み弱みをまとめます。
1.INTP型(論理学者タイプ)の特徴
INTP型は、ひとりで物思いに耽る学者肌。常に疑問を問いかける頭脳派です。世の中の矛盾や、法則崩れ、規則性などに対してとても敏感であり、見つけた途端に指摘したがります。なのでINTP型の人と話していると、論理の矛盾やズレに敏感なため、そういう点を見つけるとやたらと突っ込んできますから、正直めんどくせぇなコイツ、と思うこともしばしばです。
しかし、それは悪気があってのことではなく、人一倍問題を見つける力に優れているからこそであり、問題とその周辺情報を細かく精査し、繋げ、再構築を繰り返し、最高の問題解決方法を導き出します。ただし、期日を設定した場合、そのとおりになることはまずありませんが・・・。
安心できる領域が狭い傾向があります。例えば、家族や友人といった近しい人以外の人にとても弱く、借りてきた猫化しやすく、またそういう方に持論を否定されると途端に敵認定して攻撃的になります。
INTP型(論理学者タイプ)は、倫理型の特質が極めて高いため、逆の特性である感情的なサポートは一切期待できません。
2.INRT型(論理学者タイプ)の強み
2-1.優れた分析能力と抽象的理解力を併せ持っている
INTP型(論理学者タイプ)は、世界を大きくて複雑な機械とみなし、あらゆる機械と同様に、すべての部分が相互に関連していると認識します。歯車と歯車が噛み合い、様々な要素が関連しあって1つの出来事(機能)が立ち上がると考えます。
INTP型の人たちは、これらのつながりを分析することに優れています。普通の人には一見無関係な要素が、INTP型には互いに結びついている様に見えるのです。抽象的で大きな視点を持ちつつ、細かな要素のつながりまで分析できるINTP型は優れた頭脳の持ち主といえますね。
2-2.想像力とオリジナリティ
先程のつながりを見つける力は、言い換えると優れた創造力の産物だといえます。
INTP型(論理学者タイプ)は、一見すると直感とは無縁で、ひたすら理屈を積み上げているようにみえるかもしれませんが、実は極めて優れた創造力の持ち主でもあります。
彼らの創造力が表立って活躍することは稀かもしれませんが、優れた創造力や直観が彼らの導き出す優れたアイディアや問題解決策を支えているのです。他の人には気づけ無い(オリジナリティの高い)法則やパターンを見つけることができるのです。
2-3.夢中になる才能は全てに勝る
新しいアイディアや情報に触れ、興味をそそられると、INTP型(論理学者タイプ)は夢中になってのめり込む傾向にあります。
熱狂しやすいともいえるほどINTP型は1つのものごとにのめり込むことが多く、このタイプに研究者が多いのもうなずけます。
寝食を忘れて没頭するのは義務感ではありません。単純に知りたいからであり、楽しいからです。INTP型の人は、これといったものを見つけると、夢中になれる才能を持っているわけです。夢中は努力に勝るといいますが、これは非常に強力な強みの1つといえます。
2-4.事実に対してどこまでも正直
INTP型は、真実が最も重要な要素であると信じています。ともすれば論理は、感情を傷つけることは少なくありません。しかしそれでも、INTP型は、事実に沿った問題解決を的確に模索し、実際に何故問題になったのかを突き止め、その結果を皆に伝えます。INTP型の人の分析、創造性、オープン性は、感情の検証道具ではありません。
むしろ、起こっている出来事を、論理を積み重ねて解き明かしていく役割に喜びを感じているのです。
そこに感情的な要素が挟まれることはないのです。故にINTP型は非常に正直な人たちだとも言えるでしょう。事実に対してバカ正直なのです。逆に言えば不器用で世渡りは下手くそとも言えるわけですけど(笑)
3.INRT型(論理学者タイプ)の弱み
3-1.自分の殻に閉じこもる
INTP型は、とにもかくにも考える人達です。そして心理的傾向が内向型ですから、極端な場合、精神的な引きこもり状態になってしまいます。シャイな方も多く、自分の思考に人の意見が入ってくることは得意ではありません。パーティなどは苦手なことも多く、いわゆるパリピにはなれないタイプです。だって恥ずかしいからね。
特に、自分が認められていないと感じると、精神的に引きこもる傾向が強くなります。
他者を見下しバカにしつつ、どんどん自分の世界に引きこもっていきます。一度引きこもると出てくるのも大変ですから、他者の無知を下に見たり、バカにしたりするようになっていたら要注意です。
3-2.人の気持ちに配慮できない
INTP型の人は、あらゆる種類の感情的な配慮を忘れてしまいます。無遠慮な態度や厚かましい質問をするなど、人の気持ちを逆なでしてしまいがちです。また、身なりに清潔感が欠けて相手を不快にさせることもあります。
おべっか、お世辞も得意ではないので、ついつい身もふたもない言葉を相手に投げかけてしまいます。
全ては、相手がどう思うかに興味が薄いことが原因と言えます。
典型的なことは、合理的に必要であることを、感情的だったり、過去の因習的なことで否定されることが理解できません。感情的な状況は、多くの場合INTP型(論理学者タイプ)には理解ができません。
身も蓋もなく言えば、人の心がわからないと言えなくもないのです。
3-3.完璧主義になりがち
INTP型の人は、自分なりの基準に沿って、完璧主義になる傾向があります。
中禅寺秋彦(百鬼夜行シリーズ)は、自分の中で犯人がわかっていても、まだ言うべき段階ではないとして、自分の推論を公表しませんが、このあたりINTP型だなぁと感じます。
気になる点があるといつまでもこだわり続けてしまうため、先に進めなくなり、結論が出るのに時間がかかります。これはとりわけスピードが早い現代においては非常に困った弱点です。自分が納得できるまで、周囲の人にも公表しないため、周りの人もヤキモキしますよね。めんどくさい人なのですとても。
さらに厄介なのは、多くの場合、本人はこのことを悪いことだと思っていない点です。INTP型だなぁと思う人に限って大抵の場合、納期守らないのはなんでだろうと心の底から思います。まじ勘弁して欲しい。
まとめ
頭脳明晰ですがコミュニケーションが苦手。そんな印象のINTP型。
帰納と演繹を駆使して、パターンを見つけることを意識づけできると、非常に頼りがいのあるタイプです。
注意点は、自分が認められないと思いだすと精神的に引きこもる傾向が強くなります。他者の無知を下に見たり、バカにしたりするようになっていたら要注意。ちょっと疲れているかもしれません。
他者に対して配慮できるタイプでもありませんから、孤立してしまいがちです。日頃から、人の気持ちを考えることで弱点の克服がデキるとよりより活躍できます。